サクッとわかる鉄骨造のつくり方

編 :建築知識

装幀:細山田デザイン事務所

A4判、本文4色、3,800円(税抜)

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ふだん買わない人まで買っていく

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「建築知識」の定番特集に『現場写真帖シリーズ』というものがあります。

これは、建築現場の様子を編集者みずから写真に収め、1つの建物が出来上がるまでの過程や設計・監理上のポイントを「写真マンガ」のような体裁で見せていく特集です。その第1弾が、2007年4月号の特集『鉄骨造[現場入門]写真帖』でした。本書はそのムック化で、のちに別の編集者が担当した鉄骨造特集と合本したコンプリート版になります。

「写真帖」というのは、その名のとおり、建築現場の様子が写真を見て理解できれば、ひとまず役目を果たしたことになります。ただ、1つの建物が出来上がるまでの過程を、最後まで飽きさせず見せていくにはそれなりのストーリーが必要です。そこで採用したのが、「写真マンガ」という古典的な方法でした。

その製作は、まず現場で撮影した何千枚という写真のなかから、使えそうな写真をピックアップする作業から始まります。そして、選抜した数枚を工程順に並べ換え、さらに現場の流れを効果的に伝えるコマ割りを考えていきます。それが出来たら、各コマに最適な写真をはめ込み、上から説明用の吹出しやト書きを被せて完成です。

こう書くと、なんだか楽しそうな作業をイメージされるかもしれませんが、実際は見開き2ページのネームをつくるだけで丸1日かかることもしばしばでした。必然的に、特集製作中は会社で寝泊りすることが多くなります。


「そもそも、建築現場の写真を並べただけの特集を買う読者がいるのか」。製作中は数時間おきにそんな不安にさいなまれましたが(深夜3時ごろがいちばんクル)、いざ書店に並べられると、これが信じられないくらい売れていきました。

雑誌でも書籍でも、予想以上にバカ売れするときは普段買わない層が買ってくれるときですが、この特集に関しては、保険会社や教育機関の方たちがこぞって買ってくださったようです。ある保険会社の方から、「うちは損害保険なのですが、営業担当が建設現場の実情を知らないと業務に支障をきたすので、研修用の資料として購入しました」とうかがったとき、企画の枠が一気に広がったような気がしたものです。

特集の付録として、鉄骨造の建物が出来上がるまでの工程を40分のビデオにまとめたDVDを付けたのですが(動画撮影班と一緒に現場に通っていました)、これも社内研修用の資料として使われた企業が多かったようです。

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