住宅ローンを賢く借りて
無理なく返す32の方法
著者:淡河範明
装幀:松昭教(bookwall)
B5判、本文2色、1,800円(税抜)
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「手取り足取り」ならどうでしょう?
帯にあるとおり、「住宅の購入を思い立った日から、住宅ローンを完済するまでに『やるべきこと』を1から32までの手順に沿って教える」というコンセプトの住宅ローン解説本です。税制の変更にともない毎年改訂版を出していますが、年々売上げは上がっているようです。
著者の淡河範明先生とは、前著『ウサギのローン・カメのローン』で住宅ローンを解説する難しさを身をもって痛感した仲です。以来、「ウサカメ」とは違うアプローチで住宅ローンをもっと分かりやすく伝える方法はないものか、ずっと考え続けてきました。
その結果、ひねり出された案が、本書のような「結局何をすればいいの?」というアクションの部分に重きを置いた構成でした。
1から10まで手取り足取り愚直に解説していくことが、結局は理解の近道になるのでは?という読みです。
住宅ローンに関する「アクション」は、書き出してみると全部で31個ありました(のちに1個追加)。これを「STEP1~7」の7つに分類し、さらにSTEPごとに4~6個でまとめたのが本書の骨子です。
ただ、本音をいえば、もっと項目を減らしてシンプルにしたいところでした。しかし、これ以上項目を削ると明らかに説明不足に陥ります。
「どこまで深堀りするか」は、この手の本で必ずぶつかる悩みどころで、いまだに「正解」は分かっていません。
住宅ローンを解説する方法については、個人的にはまだ不完全燃焼なので、近々違ったコンセプトの本を企画したいと思っています。
(c) fujiyama office