住宅工事現場写真帖

新しい手作り住宅のススメ

著者:古川泰司

装幀:刈谷悠三(neucitora)

A4変型判、本文2色、2,400円(税抜)

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建て主からのクレーム予防に最適?

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建て主みずから自宅の建築工事を行う「セルフビルド」。

さすがにそれはハードルが高いという人が、半分くらい自分で工事をするのが「ハーフビルド」。本書はそんなハーフビルドを志向する人に向けた建築工事(主に仕上げ工事)のノウハウ本です。

 

家づくりは、思っている以上にお金がかかる事業です。

先日ある建築家に、「だいたい想定している金額のプラス1,000万円は掛かりますよね」とうかがうと、「いや、もっと掛かるんじゃない?」と。

それくらい、一般の人は家づくりの金額を低く見積もってしまう傾向にあります。当然、工事費が足りなくなる。でも、理想のイメージはなるべく死守したい。そんなとき設計側から出される究極の提案が、「では、ご自身で工事をなさってコストを下げますか?」です。

かくして、自宅の工事を自分で行おうという建て主が現れます。

しかし残念ながら、建て主みずから工事を行っても、大幅なコストダウンはあまり期待できません。

ハーフビルドのメリットは、むしろコストダウンとは別のところにあります。最も大きいのは、みずから手を動かすことにより、それまで遠巻きに見ていた職人さんの仕事を体感でき、彼らの技術や工事の難易度に理解が及ぶようになること。

​壁を塗装する作業がどれほどの重労働か、床にフローリングを張るのがどれだけ難しいか、実際に作業をしてみると身にしみて分かります。

そういう体験を一度でもした建て主は、細かなクレームを言い立てることがほぼなくなるといいます。建築家のなかには、その「クレーム予防効果」を期待して、建て主にあえて工事体験をさせる人もいるくらいです。

「ハーフビルド」の指南書ではありますが、設計・施工側のクレーム予防対策書として、本書を活用するというのはいかがでしょうか。

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