木の家に住みたくなったら

著者:木の家に住みたくなったら制作委員会

装幀:大杉晋也

A5判、本文2色、1,600円(税抜)

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ミュージシャンズ・ミュージシャン

木材を効果的に活用した「木の家」がテーマの家づくり本です。

FLAT HOUSE LIFE』(中央公論新社)で平屋ブームを巻き起こしたイラストレーター、アラタ・クールハンド氏の全面協力により、描き下ろしイラストが満載の、絵本のような本に仕上がりました。

個人的には、これまでつくっていていちばん楽しかった本です。そして、これまでつくったなかでいちばん売れなかった本でもあります(残念)。

著者の「木の家に住みたくなったら制作委員会」とは、木の家に詳しい建築家・古川泰司先生、アラタ氏、デザイナーの大杉晋也氏、編プロの三島菜穂氏(本文中に出てくるミシマさんのモデル)と結成した、この本のためのチーム名です。チーム総出で製材工場やスギの伐採現場へ取材に行き、アラタ氏の仕事場兼自宅(もちろん平屋)に全員が集まり、ときには合宿のようなかたちで1ページ1ページつくっていきました。

家づくりの本ではありますが、本書には全編を貫くストーリーがあります。

木の家に興味をもった一児の母・ミシマさんが、近所で見つけた素敵な木の家にお住まいのドイツ人・ルドルフさんに、「木の家とは何か」についてレクチャーを受けるという構成で、冒頭12ページでミシマさんが木の家の勉強を始めるに至るきっかけが、プロローグとして描かれています。

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このあたりの映画的演出が少々やり過ぎだったのか、ストーリー仕立てというねらいがたんなる内輪受けで終わってしまったのか、本書のセールスが伸び悩んだ理由はいろいろ考えられそうです。だからといって「やめればよかった」とは全然思っておりませんが……

2011年の本ですが、装幀担当の大杉さんとは、いまでも会うたびにこの本の話になります。話は決まって、「この前、知り合いにこの本を見せたら大絶賛されましたよ」という大杉さんの報告から始まります。知り合いというのは、編集者だったり、デザイナーだったり、ライターだったり、そのときどきで職種が変わりますが、いずれにしろ同業者には非常にウケの良い本として、かれこれ5年も語り継がれています。

というわけで、一般の人にはまったく届かなかったものの、なぜか同業者には届きまくっている「ミュージシャンズ・ミュージシャン的な本」というのが、本書に対する制作者側の勝手な見解です。

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